ジオン注射(アルタ療法)とは
多くの方が悩んでいる痔ですが、治療法には様々なものがあります。この中でも、注射によって治療できる方法として採用されている「ジオン注射」は、痛みがほとんどなく日帰りで施術できるため注目されています。
ジオン注射は、内痔核硬化剤を注射することで硬化させ、出血などの症状を改善することができるものです。痛みはほとんどなく、麻酔をかけて4ヶ所に注射を打つことで、痔を抑えることができます。治療自体は30分程度で終わります。
脱肛の程度で治療法を判断
痔の治療は、脱肛の程度によって治療法を判断します。主に「レベル1」から「レベル4」に分かれており、数字が大きくなると重度になります。
レベル1:脱肛していない状態
出血や痛み、違和感が主な症状です。出血はトイレットペーパーにつく程度であり、塗り薬や注入軟膏、座薬、内服薬で治療します。
レベル2:排便時に脱肛するが自然に戻る状態
お尻から何かが飛び出てきた感覚があります。また、痛みや残便感があります。レベル2になると、ジオン注射を用いた硬化療法などが効果的です。
レベル3:排便時に脱肛し、手で押し込まないと戻らない状態
指で押し込まないと戻らない状態です。運動をする、重いものをもつなど、お腹に力を入れた弾みで脱肛することがあるため、注意が必要です。レベル3になると、ジオン注射による硬化療法や肛門結紮除去法の併用、肛門形成術などによる治療が必要です。
レベル4:排便時以外にも脱肛している状態
痔がいつも外に出たままで戻らない状態です。下着が汚れたり肛門の周りがかぶれて痒みを起こしたりします。レベル4は、最重度の状態です。このレベルになると、ジオン注射や肛門結紮除去法の併用、手術しか方法はありません。
治療について
ジオン注射の治療は、次のような流れで行われます。
①麻酔(局所麻酔)
②一つの痔核に対して4ヶ所にジオン注射を施術
③注射後少し経つと出血が治まり、脱肛も軽くなる
④1週間から1ヶ月程度で脱肛がみられなくなる
ジオン注射中は痛みがほとんどなく、治療後に肛門付近の違和感、軽い痛みを感じることもあるため、翌日には違和感がほとんど消失します。また、皮膚の部分が腫れていても注射ができるため、幅広い患者さんに効果的です。なお、術後は歩いて帰宅することも可能なので施術ハードルは低いと言えます。ただし、治療後にはいくつかの注意点があるため医師からの話を聞いておきましょう。
ジオン注射には、注射したところに痛み・腫れ・発熱・肛門部に重たい感覚を感じることがありますが、基本的には翌日になると消失します。
ジオン注射を受けられない方
ジオン注射は多くの方に効果を発揮するものの、次のような方には受けられません。
・妊娠中または授乳中の方
・透析を受けている方
・前立腺癌などで放射線治療の既往歴がある方
・潰瘍性大腸炎の方
・全身状態が良好でない方
など
こういった方で痔の症状があるかた、ジオン注射に興味がある方は事前に医師に相談しましょう。最適な治療を提案してもらえます。
痔の治療は恥ずかしがらないで!
痔の治療は、どうしても恥ずかしいと思いがちです。しかし、そのまま放置してしまうと重症化してしまう可能性があります。手術や入院となるとそれなりに時間がかかり、負担も大きなものとなりますので、できるだけ早い段階で受診、処置するようにしましょう。
当院では、痔の治療としてジオン注射を導入しております。興味のある方はお気軽にご相談ください。
久留米市のかかりつけ医|外科・消化器外科ひろつおなかクリニック
またそけいヘルニアや痔、下肢静脈瘤などの日帰り(短期入院手術)も可能。お仕事が忙しい方や手術をしたことを知られたくない人、入院治療が難しい方も、安心して治療できる環境を整えております。
病院を受診するかどうか迷うようなささいな症状や気になることがあったとき、気軽にクリニックへお越しいただければうれしいです。
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