ホクロとは
ホクロとは、色素性母斑と言われています。色素(メラニン)を作る細胞が変化してできる良性のできもので、医学的には「色素性母斑」「母斑細胞母斑」という呼ばれ方をしています。多くのホクロは6ミリ以下のものばかりで、皮膚上で盛り上がるようなものや平なものなど様々な形状があります。
後天性のものがほとんどで、「まぶたの上にあって視界の邪魔になる」ものや「ヒゲを剃るときに引っかかる」「洋服を脱ぐときに引っかかる」「悪性腫瘍の可能性がある」などの問題があるため、除去することを検討する人が多くいます。
ホクロには種類がある
ホクロにはいろいろな種類があり、主には4つ挙げられます。ここでは、簡単にそれぞれの特徴などを解説します。
一般的なホクロ
①境界母斑
メラニン色素によって、黒く平坦なホクロに見えるものです。
②複合母斑
表皮や真皮の浅い部分にかけて見られるものです。メラニン色素によって、黒または茶色で盛り上がったホクロに見えることがほとんどです。
③真皮内母斑
母斑細胞は真皮内にのみ存在するものです。メラニン色素は乏しく、肌色や薄茶色、場合によっては灰色のホクロに見えるものです。
特殊なホクロ
①先天性のもの
生まれつきホクロがある方の多くは、大型のものです。その部分に毛が生えてくることもあり、お悩みとしてよくお聞きします。
一見、「黒いアザ」のように見えてしまうようなくらいのホクロですが、稀に「悪性黒色腫」を生じる可能性もあるため、早めに手術によって除去することをオススメしています。
少しでも気になる方は、早めに受診するようにしましょう。
②爪の根元にできた場合(爪甲線条母斑)
実は、爪の根元にホクロができることがあります。この場合、爪に縦の黒い線(黒色線条)が生じます。基本的には良性のホクロですが、悪性黒色腫の可能性もゼロではありません。
なお、次の項目に当てはまる方は特に受診することをオススメします。
- 色が真っ黒になってしまっている、濃淡が目立つ
- 黒い帯の幅が6ミリを超えている
- 色の濃さが左右非対称である
- 爪が変形している
など
良性・悪性関係なく、一度受診をして医師からの診断を受けるようにしましょう。
ホクロに似ている腫瘍について
ホクロは基本的に良性です。ただし、ホクロに似ている腫瘍も存在するため、少しでも気になることがある方は診察を受けるようにしましょう。
基底細胞上皮腫
皮膚悪性腫瘍(皮膚ガン)の一種であり、高齢者に多いと言われています。黒い色をしているため、ホクロと間違えやすいのですが、放置していると大きくなってくることに加えて、中央部が崩れてきます。
また、皮下脂肪の少ない顔面などに生じる場合には深く進行してしまうため、骨に影響を与える可能性があります。
基本的には手術によって切除することが必要になります。
悪性黒色腫
「メラノーマ」と呼ばれることが多く、「ホクロのガン」です。皮膚の悪性腫瘍の中でも特に悪性度が高く、内臓に転移する可能性もあるため、放置することのないようにしなければなりません。
日本人の場合、末端部分(手足など)に生じることが多いので、そういった部分にホクロができた場合には注意が必要です。特に急性のものは気付いた時点で受診するようにしましょう。
また、末端部分以外にも次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 左右対称ではないもの
- 多彩な色調が混ざっている
- 6ミリ以上の大きさがある
など
少しでも心当たりがある方は、早めにお近くの病院へお問合せください。
当院では、ホクロをはじめとしたあらゆる「できもの」に対応しています。ただのホクロではすまないような状態で、「発見したときには手遅れだった」ということがないようにするためにも、まずはご相談ください。
久留米市のかかりつけ医|外科・消化器外科ひろつおなかクリニック
またそけいヘルニアや痔、下肢静脈瘤などの日帰り(短期入院手術)も可能。お仕事が忙しい方や手術をしたことを知られたくない人、入院治療が難しい方も、安心して治療できる環境を整えております。
病院を受診するかどうか迷うようなささいな症状や気になることがあったとき、気軽にクリニックへお越しいただければうれしいです。
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