健康診断などで行う血液検査は、体内で起こっている異常や様々な病気を見つけるきっかけとなります。ですが、検査結果を見ても専門的な用語と数字ばかりで「何が何だかわからない」という方が多いのではないでしょうか。
今回は、血液検査でわかることやそれぞれの項目について解説します。
血液検査でわかること
血液検査でわかるのは、主に次のような病気についてです。
・貧血
・肝臓の異常
・腎臓の異常
・高脂血症
・糖尿病
など
血液の中には、細胞や抗体などの物質が数多く含まれています。それらの物質を項目ごとに分けて数値化するのが血液検査です。体に何らかの異常がある場合、血液中の物質が増減したりすることで変化が現れます。それらを元にそれぞれの基準値と見比べることで、病気の診断や将来的なリスクに至るまでを調べることができるのです。
検査項目と基準値
血液検査の項目や基準値は、肝臓や腎臓、尿酸、炎症反応、脂質系など多岐にわたります。
①肝臓に関する項目
肝臓については、「総タンパク」や「アルブミン」などの数値を見ることができます。肝臓については、肝機能障害や脂肪肝、肝臓がんなどのリスクを知ることができたり、B型・C型肝炎ウィルスに感染しているかどうかを知ることにも繋がります。
②腎臓に関する項目
腎臓は、「クレアチニン」などの数値から腎機能が低下しているかどうかを知ることができます。腎機能が低下しているかどうかによって、尿がちゃんと排泄できているかどうかがわかるのです。
③尿酸に関する項目
尿酸(UA)は、痛風を引き起こす原因となります。痛風は、プリン体というタンパク質の一種が「尿酸塩」という結晶になり、最終的には足の関節などに付着して強い痛みなどを引き起こすものです。また、尿酸の数値が高いと腎機能障害や動脈硬化のリスクもあるため、数値は気にしておく必要があります。
④炎症系の反応
この項目では、「CRP(C反応性タンパク)」という項目を確認します。これは、細菌やウイルスに感染したり、体の組織がガンによって傷つけられたりすると上昇するため、さらに検査が必要となることもあります。
⑤脂質系の項目
ここでは、いわゆる「コレステロール」関係の数値や中性脂肪をチェックします。それぞれの数値が高い場合には、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった命に関わる病気のリスクが高い恐れがあるため、早めの対処が必要となります。また、中性脂肪については肥満かどうかの指標にもなるため、しっかりチェックしておきましょう。
⑥糖代謝系の項目
糖代謝系については、血糖値やヘモグロビンについて確認します。特に、血糖値は血液中のブドウ糖の量を示したもので、基準値かどうかが重要です。場合によっては糖尿病などのリスクもありますので、この数値が高い人は医師の指導を受けて、正常値に戻すよう心がけましょう。
腫瘍マーカー検査
腫瘍マーカー検査は、体がガンによって反応して生み出されることのある物質を測定することができるものです。
この検査によって、自覚症状のないうちからガンを見つけることができるケースがありますが、腫瘍マーカー検査だけでは正確な診断を行うことはできません。しかし、ガンを見つけるきっかけとしては十分有効なので、気になる方は受けてみてはいかがでしょうか。
血液検査は健康の第一歩
健康診断などで受けた血液検査の結果を、そのままにしていませんか?「要検査」「要精密検査」などと指摘されたり、毎年の結果を見比べて「ちょっとまずいかな?」と思ったら、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。何も恥ずかしいことはなく、むしろ末長く健康でいるためのチャンスなのです。
当院では、健康診断の結果から健康指導に関するアドバイスをさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。
久留米市のかかりつけ医|外科・消化器外科ひろつおなかクリニック
またそけいヘルニアや痔、下肢静脈瘤などの日帰り(短期入院手術)も可能。お仕事が忙しい方や手術をしたことを知られたくない人、入院治療が難しい方も、安心して治療できる環境を整えております。
病院を受診するかどうか迷うようなささいな症状や気になることがあったとき、気軽にクリニックへお越しいただければうれしいです。
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