鼠径ヘルニアは、お子さんの場合は予防することは難しいのですが、大人の場合は後天性であることが多いので予防することが可能です。
今回は、日常生活で鼠径ヘルニアを予防する方法について解説します。
そもそも鼠径ヘルニアとは
鼠径ヘルニアは、左右の太ももの付け根部分に発生するヘルニアの総称です。ヘルニアは、腸管や脂肪が腹壁に生じた欠損部を通じて飛び出す状態のことで、昔から「脱腸」と言われています。なお、腹部に生じるヘルニアの8割は鼠径ヘルニアと言われています。
鼠径ヘルニアは、飛び出した腸の部分に圧力がかかることで血流が悪くなって壊死したり、腸閉塞になってしまうことがあります。そうなると緊急手術が必要になり、痛みなども激しくなります。こういった重症化を防ぐためにも、予防の意識をもっておきましょう。
鼠径ヘルニアを予防するには
鼠径ヘルニアを予防するためには、腹圧がかかる動作や状況を避けることが重要です。特に、次のようなことを意識すると良いでしょう。
重たいものを持ち上げるような動作を減らす
力仕事をしている方は注意が必要です。力を入れる仕事、重たいものを持ち上げたり運んだりする仕事をしている方の多くは、作業中にどうしてもお腹に力を入れがちです。そのため、鼠径ヘルニアになるリスクが高いと言えます。
できるだけお腹に力を入れるようなことが無いように、作業を工夫することをオススメします。
立ち続ける状態を少なくする
日々の生活で立ち仕事に従事している方、立つ時間が長い方は注意が必要です。商品の製造やレジ仕事など、立ち続ける時間が多いと前述したようにお腹に力が入ることがあり、鼠径ヘルニアになるリスクが高まりますので、注意しましょう。
便秘を解消する
便秘気味の方は、便を出そうとしてお腹に力が入ることが多いため鼠径ヘルニアになるリスクが高まります。食生活を改善し、食物繊維を多く摂ることやヨーグルトを食べることなどを意識しましょう。また、適度な運動をして腸の動きをよくするように心がけることをオススメします。
肥満を解消する
肥満気味の方は、腹圧が罹りやすい状態にあるため鼠径ヘルニアになりやすい傾向にあります。体重を適正にするほか、食事を取りすぎないこと、脂肪分の多い肉類を食べる量を減らすこと、運動習慣をつけることを意識しましょう。ただし、過度な運動(筋力トレーニングなど)は控えた方が良いと思われます。
くしゃみや咳は小さくする
普段からくしゃみや咳が大きく出てしまう人は、手やハンカチなどで抑えるようにして小さく出す習慣をつけましょう。
ストレスや疲労をためない
ストレスや疲労を溜め込むと、自律神経が乱れる可能性があります。自律神経が乱れると、便秘の要因の一つとなるため、普段からリフレッシュを心がけると良いでしょう。
日々の生活で防げることはたくさんある
今回は、鼠径ヘルニアの予防法について解説しました。鼠径ヘルニアを防ぐポイントは腹圧ということができます。
日々の生活の中でお腹に力を入れないことや、生活習慣を意識することが重要です。今回解説したポイントは、どれも簡単に取り組めることばかりです。周囲に理解を得る必要があるかもしれませんが、一つひとつ取り組めるところからやっていきましょう。
当院は鼠径ヘルニアの手術等の実績が豊富にあります。これまでに数多くのケースに対応してきたため、どんなことでもお気軽にご相談ください。
久留米市のかかりつけ医|外科・消化器外科ひろつおなかクリニック
またそけいヘルニアや痔、下肢静脈瘤などの日帰り(短期入院手術)も可能。お仕事が忙しい方や手術をしたことを知られたくない人、入院治療が難しい方も、安心して治療できる環境を整えております。
病院を受診するかどうか迷うようなささいな症状や気になることがあったとき、気軽にクリニックへお越しいただければうれしいです。
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