鼠蹊（そけい）ヘルニアの手術とは？

鼠蹊（そけい）ヘルニアとは

鼠蹊ヘルニアは手術で治す

当院で可能な手術について

鼠蹊ヘルニアの手術は、自分の筋肉や腱膜を縫い縮めて穴を塞ぐ方法と、人工の網（メッシュ）を用いて穴を塞ぐ手術法の二つがあります。当院では、「メッシュプラグ法」という方法を採用しており、ポリプロピレンという材質を使ったメッシュでヘルニアの穴に栓をして、さらにその上からメッシュで蓋をすることで穴を塞ぎます。

また、患部を切開しない「腹腔鏡」による手術にも対応できるため、ご相談ください。

日帰り手術の流れと注意点

鼠蹊ヘルニアの日帰り手術の流れは、一般的には次のようなものです。

①初診

まずは、診察やエコーによって患者様の状態を把握します。様子観察で良いのか、手術が必要かを判断するため、時間がかかることもあります。

検査の結果、手術が必要となる場合には手術の内容等を説明し、さらに術前検査を行います。その後、患者様と相談して日程などを決定します。

②手術当日

手術前日の注意点を守って過ごしていただき、いつも通りのお気持ちでお越しいただければと思います。

手術は全身麻酔を行いますが、コンピュータ制御による静脈注射と局所麻酔を活用しますので、安心して受けていただけます。手術自体は60分程度で終わり、術後2〜3時間程度安静にしていただいた後に、ご帰宅いただきます。

③1週間を目処に診察

手術後の抜糸等は不要です。術後の状態をみて問題なければ治療は終了となります。ただし、少しでも違和感があればすぐにご連絡いただき、受診をお願いします。

鼠蹊ヘルニアの再発について

鼠蹊ヘルニアは、残念ながら再発することがあります。可能性は限りなく低いものの、ゼロと言えない現状です。

手術後でも、立ち仕事や激しい運動などを継続的に行ったことによって再発してしまうケースがあるため、まずは「自分が脱腸しやすい体質」であることを理解しておくことが必要です。

再発時の症状

鼠蹊ヘルニアが再発した場合の症状は、手術前と同じであることがほとんどです。ただし、痛みだけが出てくる可能性もあるため、少しでも違和感があればすぐに受診するようにしましょう。

ちなみに、鼠蹊ヘルニアは一度起こった側と反対側でもなりやすいと言われています。反対側の場合は再発ではありませんが、同じような感覚を感じた場合にも、すぐに受診してください。

鼠蹊ヘルニア専門医に任せましょう

久留米市のかかりつけ医｜外科・消化器外科ひろつおなかクリニック