コラム
コブ?できもの?それは「粉瘤」かもしれません
粉瘤とは
粉瘤とは、”脂肪のかたまり”と言われることがありますが、実際には皮膚の下にできた袋状の構造物に角質や皮脂が溜まってできた腫瘍の総称です。簡単にいうと皮膚の下にできる「ニキビの袋」のようなものであり、体表のどの部分でもできます。また、多発するケースもありますが、背中や首、顔面に生じることが特に多く、場合によっては10センチまで大きくなることもあります。
さらに、粉瘤の特徴としては次のようなものが挙げられます。
・押したり刺激を与えたときに、嫌な匂いのする皮脂の塊が出てくる
・黒や青っぽい変色がある
・異常な速度で大きくなる
・ニキビのように放置していても治らない
・痛みや腫れが生じる(炎症性粉瘤)
など
こういった症状が見られる場合には、早めに病院を受診するようにしましょう。
粉瘤ができる原因とは?
そもそも、粉瘤ができる原因にはどういったものがあるのでしょうか?
実は、粉瘤の原因は判断できないことが多いです。虫刺されやピアス穴、打撲や外傷などの後やニキビ跡にできることや、表皮などに袋を形成してできることもあります。
粉瘤は良性腫瘍なので、ほとんど悪化することはないと言われています。ですが、稀にガン化することもありますので、注意が必要です。
粉瘤がガン化するケースは、中高年男性のおしりに生じるものに多いと言われています。
粉瘤の治療法
粉瘤は、小さいうちであれば内服や外用薬で対処することができます。ただし、袋が大きくなりすぎると手術が必要になるため、できるだけ早めに手を打つことが重要です。なお、粉瘤はあくまでも良性腫瘍なので、どうしても切りたくない場合には違う治療法をご提案することも可能ですので、お気軽にご相談ください。
袋が破裂してしまった場合には袋を切開して膿を出す手術が必要になり、手術後には一定期間毎日の処置が必要になります。
また、手術から3ヶ月後には再度局所麻酔による手術をしなければならないため、できるだけ初期段階で治すようにすることをオススメしています。
普段自分で発見できない場所にできている可能性はありますが、そういった部分については気づかなくて当然ですので、分かった時点ですぐに受診するようにしましょう。
放置しておく方が後々負担が大きくなってしまうことを、覚えておいてください。
日帰り手術も主流になっている
近年、粉瘤の手術は日帰りで行えるようになっています。手術内容自体は全身麻酔を行う場合と変わらないため、日帰り手術を行える病院では多くの方が選択されています。
日帰り手術のメリットは、以下の通りです。
①体への負担が少ない
日帰り手術では、基本的に局所麻酔を行います。そのため、全身麻酔と比べると負担が少ないことがメリットと言えます。
②日常生活への影響が少ない
その日のうちに帰り、日常通りの生活を送っていただくことができます。もちろん、気を付けていただくことはありますが、育児や介護、仕事などがあっても問題なく行うことが可能です。
③家族への負担が少ない
その日のうちに帰ることができるため、入院の手続きや身の回りのサポートなどをしてもらう必要がありません。
④費用が抑えられる
これまでの手術と比べると、全身麻酔などを行う必要がないためコストを抑えることができます。
ご自身の粉瘤を除去するために手術が必要な方は、検討してみてはいかがでしょうか。
予防はできる?
粉瘤ができる原因は、いまだに解明されていません。ですが、年齢や性別に関係なく誰にでも生じることのある腫瘍であることは間違いありません。そのため、背中や首の後ろなど普段あまり目にすることないところについては、触ったり鏡で見るなどして確かめるようなクセはつけておくと良いでしょう。
粉瘤は、大きくなればなるほど手術などの負担が大きくなります。少しでも違和感を感じることがあれば、すぐに病院を受診するようにすることをオススメします。
久留米市のかかりつけ医|外科・消化器外科ひろつおなかクリニック
またそけいヘルニアや痔、下肢静脈瘤などの日帰り(短期入院手術)も可能。お仕事が忙しい方や手術をしたことを知られたくない人、入院治療が難しい方も、安心して治療できる環境を整えております。
病院を受診するかどうか迷うようなささいな症状や気になることがあったとき、気軽にクリニックへお越しいただければうれしいです。
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