コラム
血液がドロドロになる?脂質異常症とはどんな病気?
脂質異常症とは、血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪が一定の基準よりも多い状態のことを指します。
脂質異常症は、かつて高脂血症と言われていました。
こちらの名前のほうが聞き覚えがあるという方もいるでしょう。
それでも脂質異常症(高脂血症)は、高血圧や糖尿病と比べるとあまり皆さんに知られていません。
とはいえ、脂質異常症を患っている患者さんの数は、年々増加傾向にあります。
その理由としては、食生活の欧米化や運動習慣の低下などが関係していると言われています。
脂質異常症が進行するとさまざまな病気のリスクが高まります
脂質異常症自体は、痛みなどの自覚症状がありません。
だからこそ、知らず知らずのうちに進行してしまうという恐ろしさがあるのです。
脂質異常症が進行すると、動脈硬化のリスクが高まります。
そして動脈硬化は、脳梗塞をはじめ脳出血、心筋梗塞や狭心症、大動脈瘤など、命に関わる大きな病気を引き起こしてしまいます。
繰り返しになりますが、脂質異常症には痛みや違和感といった自覚症状がありません。
しっかりと健康診断を受け、数値によっては適切な指導を仰ぐようにしましょう。
脂質異常症と高血圧、糖尿病の関係性
脂質異常症と同じように動脈硬化のリスクを高める病気として、高血圧や糖尿病があります。
これらはとても密接な関係があり、ひとつを患っているともう二つのリスクも高まる傾向にあります。
例えば、インスリンが不足すると中性脂肪が体内で利用されにくくなります。
そのため、糖尿病の人は脂質異常症を併発しやすくなる、という流れです。
また、高血圧の人が脂質異常症を併発すると血管が傷つきやすいため、動脈硬化がさらに進行するリスクが高まるなど、悪い作用をもたらすことも考えられます。
こんな人は脂質異常症に注意!リスクのセルフチェック
脂質異常症は、生活習慣や遺伝的な要因によって誰でも罹患する可能性のある病気です。
自分では気を付けているつもりでも実は…ということもあり得るでしょう。
ここでは、脂質異常症のリスクになる習慣を10個挙げていきます。
該当するものが多い人は、もう一度生活習慣を見直してみましょうね。
まず一つ目は、お肉や揚げ物を好んで食べる人です。
脂っこい食べ物は、中性脂肪を増やします。
二つ目は、魚卵が好きな人です。
イクラや白子などを好んで食べる方は注意が必要です。
三つ目は、間食で甘いものを食べる人。
間食は、大量に食べるようなことはしないようにしましょう。
四つ目、満腹になるまで食べ続ける人。
できれば腹八分を意識してご飯を食べる習慣をつけてみてください。
五つ目、青魚が苦手な人。
サバやサンマ、イワシなどが苦手という方は多いかもしれませんが、健康のためにはぜひ積極的に食べてほしい食品です。
六つ目、喫煙習慣のある人。
タバコの煙は血管を硬くしたり血液の循環を乱したりする作用があります。
七つ目、運動の習慣がほとんどない人。
デスクワークの人、在宅ワークの人は、一日中座っているということもあるのではないでしょうか。少しずつでも良いので、意識して歩くようにしましょう。
八つ目、肥満気味な人。
体重が基準値よりも重めの人は食生活を見直して少しずつ体重管理を頑張ってみませんか?
そして九つ目、高血圧・糖尿病を患っている人。
前の項目でも触れましたが、高血圧と糖尿病と脂質異常症は切っても切れない関係です。
最後十個目、身内に心筋梗塞、脳卒中になった人がいる。
身内でそういった病気になった人がいる場合、脂質異常症になりやすい体質かもしれません。
まずはコレ!脂質異常症を予防する2つの柱!
脂質異常症は、日頃の生活習慣によって引き起こされると言っても過言ではないでしょう。
実際に、脂質異常症を患っている人の多くは、慢性的な運動不足であったり食事が偏っていたりします。
脂質異常症にならないために気を付けるべきは、つまりその2つということですね。
運動の習慣を持つ、そして食事に気を付ける。
習慣化するまでは大変かもしれませんが、からだの健康を守るためにできることから始めていきましょう。
運動に関しては、性別や年齢、体重によって必要な運動量が異なりますが、まずは難しく考えず歩く習慣をつけてみるのはどうでしょうか。
家の中でストレッチをしたり、筋トレをしたりするのもいいかもしれませんね。
そして食事ですが、現代の日本人は高脂質な食事に偏っている傾向があります。
揚げ物やスイーツなど、カロリーや脂肪分が高い食べ物は中性脂肪やコレステロールの原因になります。
「絶対にこれを食べましょう」というのはなかなか難しいので、まずは青魚や大豆食品、食物繊維、海藻などを積極的に摂ることをおすすめします。
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