痔は誰でもなる病気です

痔の原因・予防

男性の主な原因・予防

①お風呂はシャワーだけの方

お風呂は常にシャワーだけという方は、痔になりやすいと言われています。湯船に浸かることで、肛門が清潔に保たれるだけでなく、お尻が温まることで肛門のうっ血が改善されるため、痔を防ぐことができます。

②トイレに長時間こもってしまう

普段、なかなか排便が出ない人で長時間こもりがちな方は、痔になりやすいと言われています。排便は最長5分程度にしておくことで、出ない時は無理しないようにすることが大切です。

③長時間のデスクワーク

座りっぱなしであることによって肛門がうっ血してしまい、痔の原因となります。休憩時間やある程度の感覚で体を動かす、椅子から立つことで痔を防ぐことが可能です。

④暴飲暴食

食生活に偏りがあったり暴飲暴食すると、便秘や下痢を引き起こします。肛門を刺激したり傷つけてしまうことで、細菌感染を引き起こすことになるため、食生活の改善が必要です。

女性の主な原因・予防

①ストイックなダイエットをしている人

食事の量を極端に減らす人は、なかなか便意が起こらず便秘になりやすいです。栄養バランスや食物繊維をしっかりとることで、健康を意識したダイエットを心がけましょう。

②便秘になりやすい人

実は、きれ痔を患っている人のうち、60%以上の人が「慢性便秘」と言われています。硬くなった便が肛門を通過する際に肛門上皮が裂けてしまうことが原因です。

③妊娠中や出産後

妊娠中は、赤ちゃんの成長とともに大きくなった子宮が、直腸や肛門部を圧迫することでうっ血して痔になりやすくなります。

妊産婦の人がかかる痔の95%はイボ痔であり、悩んでいる人が多くいます。

痔と似ている病気

実は、「痔だと思って病院で検査をしたら別の病気だった」というケースは少なくありません。主に、以下の病気が見つかるケースがありますので、しっかりと検査しましょう。

①大腸ガン、ポリープ

肛門からの出血は、大腸ガンやポリープの場合もあります。痔と同じように鮮血が出るため、内視鏡検査などによってしっかりと検査してもらうようにしましょう。

放置してしまって、「実はガンだった」ということにならないよう注意が必要です。

②潰瘍性大腸炎

血液に粘液が混じったり、下痢や腹痛がある場合には潰瘍性大腸炎の可能性もあります。この病気は難病指定されているもので、早急な治療が必要です。実際に大腸の中を見なければ発見できないため、少しでも気になったら検査を受けましょう。

③スキンタグ

痔になった経験のある人は、スキンタグになる可能性があります。スキンタグは、外痔核や裂肛などによって肛門が腫れ、その腫れが引いた後に皮膚が伸びたまま残ってしまう状態であり、皮膚炎を起こしたりする場合には切除を行う必要があります。

違和感があればすぐに受診を！

久留米市のかかりつけ医｜外科・消化器外科ひろつおなかクリニック